医療機関を受診する患者は、心身に不安を感じています。そのような患者の気持ちをしっかり受け止め、看護するのが看護師の使命です。患者に接する看護師の印象をよくすることはとても大事です。患者の不安な心を受け止める立場である看護師が、患者に不信感を抱かれてしまうことがあってはなりません。印象をよくして、安心できる看護師であるという思いを患者に持ってもらうことが重要なのです。
適切な看護を提供するためには、患者の信頼を得ることが必要です。身だしなみがしっかりしていると感じる看護師は、患者にたいへんよい印象を与え、そのことが信頼へとつながります。人は、見た目の印象で相手を判断する傾向があるため、看護師は身だしなみに十分注意するべきです。
患者に好印象を与える看護師の身だしなみですが、清潔感にポイントを置くのがよいでしょう。制服については汚れに注意し、しわがないか、ボタンがとれていないか、下着が見えていないか等に心を配ります。靴の汚れやかかとのすり減り、ストッキングの破れ等にも注意しましょう。
顔の印象は大事です。自然な色の化粧品を用いて、控えめで柔らかい雰囲気になるメイクを心掛けます。髪の色は明るすぎず、長い髪はきちんとまとめます。爪を短く整えることも忘れないようにしましょう。香水、アクセサリー等のおしゃれに関するようなものは必要ありません。医療現場にふさわしい身だしなみをしっかりと心得て、患者に対応することがたいへん重要です。